県産米に対する放射性物質の影響を調べるモニタリング検査のうち予備検査を行っている県は17日、小山市内で採取した早生品種「なすひかり」の収穫1週間前の玄米からは放射性セシウムが検出されなかった、と発表した。コメの検査結果が出たのは初めて。収穫後の玄米で行う本検査は今月下旬ごろから実施し、安全性が確認された地域から順次、出荷待機を解除する。
玄米は12日、同市寒川地区の水田から採取。脱穀して乾燥させるなどした約2キロを15日から、都内の分析機関で調べた。予備検査は県内73カ所で行う。
本検査は予備検査結果を基に、農林業センサスによる県内182の旧市町村単位を原則に実施する。予備検査で一定水準(1キロ当たり200ベクレル)を上回った地域は「重点検査区域」とし、該当地域を約15ヘクタールごとに細分化。国の暫定規制値(同500ベクレル)を上回った場合は出荷が制限される。
小山市の本検査は今月下旬から、旧市町村ごとに計10カ所で実施。すべての地域の安全性が確認され次第、新米の出荷が始まる。
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