2011年11月18日金曜日

東電損賠 本県初、牛肉に本払い9千万円 (下野新聞 11月17日)


 東京電力原発事故農畜産物損害賠償対策県協議会(会長・高橋一夫JA栃木中央会長)は16日、県協議会が請求していた肉牛の損害のうち、市場価格下落分の約9012万円が東電から本払いされた、と発表した。本県への本払いは、全ての農畜産物で初めて。
 支払われたのは、これまで県協議会が7次にわたって行った請求のうち6~8月の3~5次分で、合計請求額は約1億6996万円。4月末までの損害が対象となっている。
 支払額の内訳は3次が約6578万円(請求額約9105万円)、4次が約252万円(約5509万円)、5次が約2182万(約2381万円)。県協議会によると、3次請求はJA系統の農家、4、5次請求はJA系統外の農家の損害が中心だという。
 未払い分は肉牛が死んだことによる損害で、東電の検証作業が終わり次第、支払われる予定。
 東電は当初、県協議会に対し5次請求までに対する支払いは10月末に終えるとしていたが、検証作業が大幅に遅れているため、野菜、花きなどの仮払いのみにとどまっていた。肉牛農家の損害が深刻なため、検証が終わった市況価格下落分が先行して支払われることになった。
 県協議会は「請求額全額の早期支払いを引き続き求めていく」としている。

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