2011年11月3日木曜日

暮らし「悪くなる」3年ぶり増 2011年度県政世論調査 震災後、50歳以上に将来不安 (下野新聞 11月3日)


 今後の暮らしについて「悪くなっていく」と感じている県民は42%に上り、3年ぶりに前年を上回ったこと が、県県民生活部が実施した2011年度県政世論調査で分かった。特に50歳以上の男性は過半数が将来に不安を感じている。東日本大震災による企業業績の 悪化や先行き不透明感、今春の年金制度見直し論議などが背景にあるとみられる。
 調査結果によると、今後の暮らしが「悪くなっていく」と回答した人は前年より2・6ポイント増えた。08年度は米サブプライムローン問題に端を発した世界同時株安などを背景に53%が将来不安を感じていたが、09年度以降2年連続減少していた。
 「悪くなっていく」と回答した人は男性が47%と女性(38%)を上回った。男性では50歳代で52%、60~64歳で54%など年齢が上がるほど増える傾向にあった。
 一方、県政への要望(複数回答)は「高齢者福祉対策」が57%と2年連続トップ。以下、「医療対策」(54%)、「雇用の安定と勤労者の福祉」(50%)と続いた。
 震災を背景に「防災対策の推進」が前回18位から9位(27%)、「資源エネルギー対策」は同29位から10位(22%)と急上昇した。このほか食の安全性に関する質問に対し、不安に思うものとして「放射能」を挙げる回答もあった。
 調査は5~6月にかけて実施。20歳以上の県民2千人に郵送でアンケートを行い、1363人から回答を得た。回答率68・2%。

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